高校生向けに作文やエッセイコンテストが数多く開催されています。
最優秀賞には賞品や賞金が用意されているだけでなく、文部科学大臣賞や外務大臣賞などの表彰や、中には大学入試で有利になる資格が与えられるコンテストもあります。これからの進路にも大きく活かせる実績になることから、今回はこれから応募できる作文・エッセイコンテストを5つご紹介します。
*ご紹介する作文やエッセイコンテストについてのご質問はあしなが育英会ではお答えできませんので、直接担当の窓口にお尋ねください。
コンテスト名 | 締切 | 字数 | テーマ |
小泉信三賞全国高校生 小論文コンテスト | 2024年8月26日(月)17時 | 6,000字以上 8,000字以内 | 1. 真実 2. 福澤諭吉の英語 3. 実学における古典 4. SNSが無い世界 5. 歴史とフィクション 6. サステナビリティ時代の世界と日本 |
PHP作文甲子園 | 2024年9月3日(火) | 800字 | 私のたからもの |
国際協力中学生・高校生 エッセイコンテスト | 2024年9月18日(水) | 1,600字 | 未来の地球のために ~私たちにできること~ |
全国高校生読書体験記コンクール | 2024年9月30日(月)*1 | 2,000字以内 | 読書をすることで始まった自分の内面や生活の変化、読後に起きた様々な変化を自ら見とどけるような「体験記」 |
大谷大学文藝コンテスト | 2024年9月6日(金) | 8,000字以内 | 小説部門とにんげん部門(テーマ設定なし) |
小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト
小泉信三賞全国高校生小論文コンテストは、卓越した研究者・教育者であり、優れた文筆家でもあった元塾長小泉信三博士の人格と業績を後世に伝え、青少年の文章表現能力の向上に寄与することを目的とした小論文コンテストです。
他のコンテストと比較してもかなり多くの原稿を書くこと、裏付けや主張が求められる必要がある一方、書き切ったときに得られる力と知識はひとしおです。計画を立てて挑戦してみてはいかがでしょうか。
テーマ | 1. 真実 2. 福澤諭吉の英語 3. 実学における古典 4. SNSが無い世界 5. 歴史とフィクション 6. サステナビリティ時代の世界と日本 |
応募資格 | 全国の高等学校に在学中の生徒(締切日時点) |
字数 | 6,000字以上8,000字以内 |
各賞 | 小泉信三賞(賞状、副賞15万円、記念品)1名 同 次席 (賞状、副賞 8万円、記念品)1名 同 佳作 (賞状、副賞 3万円、記念品)3名 ※最終選考進出者には記念品が贈呈される |
締切 | 2024年8月26日(月) |
応募 | こちらから |
PHP作文甲子園
PHP作文甲子園は、月刊誌『PHP』を発行するPHP研究所が主催する作文コンテストです。とらわれない素直な心で物事を判断し、豊かな向上心をもつ若者を育むことを目指し、2017年に始まりました。800字が字数の上限です。優秀賞をとると、月刊誌『PHP』およびPHP研究所のウェブサイトに掲載されます。
テーマ | 私のたからもの |
応募資格 | 中学生・高校生 |
字数 | 800字(400字詰原稿用紙2枚) |
各賞 | 最優秀賞…高校生1名、中学生1名 優秀賞…中高生あわせて10名 入賞…十数名 最優秀賞は3万円分の図書カード、 優秀賞は1万円分の図書カードが進呈され、月刊誌『PHP』に掲載される。 また、受賞者全員に賞状が贈られる。 |
締切 | 2024年9月3日(火) |
応募 | こちらから |
国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト
海外への国際協力事業を行うJICA(ジャイカ)では、開発途上国の現状や、途上国と日本のつながりについて理解を深め、国際社会の中で日本、そして自分たち一人ひとりがどのように行動するべきかを考えるエッセイを募集しています。
最優秀賞と優秀賞の受賞者は海外研修の参加資格を獲得できます。
テーマ | 未来の地球のために ~私たちにできること~ |
応募資格 | 中学生の部 高校生の部 |
字数 | 1600字以内 |
各賞 | 最優秀賞と優秀賞受賞者は約1週間の海外研修に参加ができる。 2023年度には中学生の部の最終審査員長を務める尾木直樹氏も同行。 |
締切 | 2024年9月18日(水) |
応募 | こちらから |
全国高校生読書体験記コンクール
「読書体験記」とは多くの本との出会いの中から、特に心に残っている本、大切にしている本を取り上げ、どのような状況で、どのように読んだか、どのように影響を受けたか、そしてなぜ大切な一冊になったか、などを綴ることを通して、読書が自らの人格形成にとってどれほど重要なものであるか気づいていただくために企画されたものです。
読書は人の数だけ多様な好みと読み方、感じ方があるので、取り上げる本のジャンルも限定しません。小説、ノンフィクション、哲学、科学、辞典、図鑑、地図、まんが、絵本など自由です。
テーマ | 読書をすることで始まった自分の内面や生活の変化、読後におきた様々な 変化を自ら見とどけるような「体験記」 |
応募資格 | 高校生および高校に準ずる学校の生徒。(留学生も含みます) |
字数 | 2,000字以内(400字詰め縦書き原稿用紙5枚以内) |
各賞 | ◎中央入賞 8名 ・文部科学大臣賞 1名 賞状・楯・記念品 ・全国高等学校長協会賞 2名 賞状・楯・記念品 ・一ツ橋文芸教育振興会賞 5名 賞状・楯・記念品 ・中央入賞者に賞状・楯・図書カード、記念品として文具を贈呈します。 ◎優良賞 39名 賞状・記念品 ◎入選 188名 賞状・記念品 ◎学校賞 図書 ・中央入賞者の在学校には、楯および「集英社文庫100冊セット」、 優良賞受賞者在学校には「集英社文庫50冊セット」、入選者在学校 には「集英社国語辞典」を贈呈します。 |
締切 | 2024年9月30日(月) 学校を通じての応募。締切は学校が各応募先に作品を提出する期限です。 なお、青森県と岩手県のみ締切日が異なります。都道府県別応募先で各締切日をご確認のうえご応募ください。 |
応募 | こちらから |
大谷大学文藝コンクール
高校生・中学生が自らの視点で社会や日常生活を見つめ、自由な発想で作品を創り上げることにより、言葉を紡ぐ楽しさや難しさを発見していただくことを目的とするコンテストです。
小説部門とエッセイ部門があり、テーマが自由であることが特徴です。アイデアレシピ集と、エッセイ書き方講座が動画で公開されているので、テーマ設定に困った時の助けになります。
テーマ | 小説部門・にんげん部門を選び、テーマは自由 |
応募資格 | 高校生 ※にんげん部門のみ高校生の部・中学生の部あり |
字数 | 小説部門:8,000字以内 にんげん部門:800字以内 |
各賞 | ◎最優秀賞(各1点) 賞状・副賞(図書カード30,000円) ◎優秀賞(各2点) 賞状・副賞(図書カード10,000円) ◎佳作賞(数点) 賞状・副賞(図書カード1,500円) <特別賞> ◎PHPエッセイ賞(1点) 賞状・副賞(月刊『PHP』増刊号に作品掲載) ※にんげん部門より株式会社PHP研究所が選出 ◎大谷文芸賞(1点) 賞状・副賞(図書カード2,000円) ※小説部門より学生サークル大谷文芸が選出 ◎新聞社賞(各1点) 賞状・副賞(図書カード5,000円) ※にんげん部門より選出 ◎奨励賞(数点) |
締切 | 2024年9月6日(金) |
応募 | こちらから |
書きやすいテーマ・字数からチャレンジしてみよう|おわりに
過去の受賞作品や書き方講座を公開しているコンテストもあります。
同年代の他の作品を読んだり、自分の思いを言葉にしてみることで得られる発見はたくさんあります。
また、今回ご紹介したコンテスト以外にも、高校生向けの作文コンクールは数多く用意されています。
まずは書きやすいテーマや字数などの自分の興味関心、やる気に合わせて挑戦してみてはいかがでしょうか。