「高校卒業後に進学したら留学してみたい！」と考える高校奨学生のみなさんも多いはず。そこで今回は、学生寮・あしなが心塾（東京都日野市）で暮らす大学奨学生に留学について聞いてきました！昨年の夏休みにイギリス・オックスフォードにある教育機関へ留学に行った片岡さんと、これから台湾へ１年間の留学へ出発する工藤さんをご紹介します。二人は大学の留学制度を利用していますが、大学奨学生になったら応募できるあしなが育英会の「海外研修プログラム」という制度もあります。大学の環境のみならず、様々な制度を比較して自分に最も合った留学スタイルを見つけてください。
*心塾の水迫職員がインタビューしました。
夏休みをどう過ごしましたか？
イギリスのオックスフォードに3週間留学へ行ってきました！また、素晴らしい家族の下でホームステイをすることができました。教室の中でも外でも学ぶことができた3週間でした。たくさんの新しいことを経験し、日本で見ているものとの違いに気づくことができました。この旅ではたくさんのハプニングに見舞われたので、話のネタに困らなくなっています。とても充実した短期留学でした。
イギリスで何を勉強しましたか？
オックスフォード大学と連携しているプログラムで、週5日、5時間の授業がありました。毎週違うテーマで勉強しました。テクノロジー、環境、アートなどをテーマにして、様々な学び方も体験出来ました。美術の授業では、先生が授業時間中にいろいろな美術館に連れて行ってくれました。アシュモレアン博物館、自然史博物館、ウェストン図書館などいきました。これまで、教室の外に出て学ぶような授業は受けたことがありません。日本ではあまり美術館に行くこともないのですが、そんな私でもそれらの美術館はぜひ行ってみたいと思えました。ロンドンに戻ったとき、大英博物館とナショナル・ギャラリーに行きました。日本と違って入場料が無料なのが驚きでした。
ホームステイはどうでしたか？
ホームステイ先の家族と仲良くなりました！お母さんは、ご主人が亡くなるまで、一度も働いたことがなかったそうです。彼女は家族を支えるために、自ら大学に行き、看護師免許を取得しました。今は病院で夜勤の仕事をしています。忙しくてめったに会えなかったですけどとても親切な方でした。そんな彼女の話を聞いて感動してました。
留学先で大変だった事はありますか？
衝撃的な体験ばかりで、何から話したらいいのかわからないくらいです。
ある日、パリへ行く機会がありました。地下鉄に乗っていて、降りようとしたときに切符をなくしてしまったんです。慌てていたら、駅員さんが声をかけてきて、「罰金を払え」と言われました。私はフランス語が全く話せなかったので、罰金が15ユーロだと聞きました。私の切符は4ユーロでした。仕方ないと思っていたら、実は50ユーロで、私の聞き違いでした。ショックでした。
もうひとつは、帰国する2日前に、エリザベス2世が亡くなったことです。友人とバスに乗っていて、彼がYouTubeで何か見ていると、突然エリザベス2世が亡くなったというニュースがあちこちで流れました。
この経験は自分の将来にどう役立つと思いますか？
留学で経験したことを今の大学生活に生かしたいと思います。
来年、大学の必須事項でもあるため1年間の交換留学に行く予定です。今は、イタリアの大学を目指しています。そのための準備として、イタリア語講座を受講しています。また、心塾にはイタリア人のインターンがいて、イタリア語の勉強を手伝ってもらっています。
留学先でやってみたいこと教えて下さい！
大学の前期にプレゼンの授業が行われていて、その担当が観光だったので台湾の観光地を実際にまわってみたいです！
兄が警察官で台湾の警察官がどんな感じか見てみたいとか、姉が教師なので台湾の大学の様子も見てきて欲しいと言われました。皆が興味あるものを辿って様々な場所を訪ねて行きたいと思います。
そして、台湾料理もたくさん食べたいです！
今回の留学で頑張りたいことは？
中国語です！中国語は一年生の時に勉強を始めました。元々言語は苦手だったけどあるきっかけで国際系に関心をもちました。友達のお父さんが船長で、色々と見せてもらったおかげで外の世界に目を向けるようになりました。 そしてあしなが心塾も東京にあって、留学生と身近に接せることが大きかったと思います。
実際心塾に来てどうですか？
最初の一年が大変でした
価値観とバックグラウンドが違う人々とどう生活していくのかに戸惑うことが多かったです。生活のリズムが合わなかったり習慣が違ったりする際に、どう合わせるかを考えるだけでいっぱいいっぱいになります。でも少しずつ自分がどのぐらい人と関われるとか、その度合いを調節できるようになったので、心穏やかに生活できるようになって楽しいです！
今やっている事は自分の将来にどう役経ちますか？
最初きっかけになったのは船のスタッフなので、英語と中国語ができたらそういう職業に就きたいですね。国際的な体験や空間に関わる仕事を目指しています。具体的には決まっていなくてまだ迷っていますが、最終的にやりたい事を見つけるまで色々挑戦し、取り組んでいると、なりたい自分が明確になっていくんだと信じて頑張っていきたいと思います！
留学を検討するみなさんにおすすめなのは「トビタテ!留学JAPAN」
留学向けの給付型奨学金「トビタテ!留学JAPAN」の活用を検討してみてください。金額は家計基準や留学先によって異なりますが月額６万円から１６万円支給され、給付型なので返済不要です。2023年7月以降にはじまる留学で、14日以上の期間がある留学が対象です。大学生のみならず高校生も対象なので、高校生のうちに夏休みの短期留学を考えているみなさんにもおすすめです。
留学大図鑑から事例を調べてみよう
また、トビタテ生1859人の留学体験談をもとに、計画の立て方や課題の解決方法を検索できる「留学大図鑑」も活用してみてください。あなたの希望と近い留学プランがきっと見つかるでしょう。
