【意外と知らない?】大学入学後の進路と学位

お役立ち情報

 こんにちは!いよいよ新年度が始まりましたね。まだまだ新型コロナウイルスの影響は大きいですが今年度もあしながBASEはオンラインで精力的に活動していきます。

初めに

「就職は大学を出てからの方が有利だ」「大卒の方が将来儲かりやすい」

こういった大学に行くべきというニュアンスの言葉を皆さん一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。あしながBASEの「進学について」というページでも学歴による収入差について取り上げられています。しかし、「大学に行けというけれど大学に入るとどうなるの?」となっている方もいるのではないかと思います。そこで、今回は大学にはどのような進学過程があるのかということをメインに解説していきます。

大学の進学過程と得られる学位について

大学入試は非常に多様な方式がありますが、卒業のタイミングも進路により様々で、

大学には大きく分けて学士、修士、博士という3つの課程が存在します。

学士課程

大学に入学すると所属することになる課程。標準的な在学年数は4年。規定の単位を取得した上で卒業論文が認められると修了となり学士という学位が授与される。この時点で大学を卒業し就職する人が一般に言われる大卒や学部卒にあたる。

修士(博士前期)課程

大学を卒業した後、各大学の大学院に進学すると所属することになる課程。標準的な在学年数は2~4年。修士論文を提出して認められる、あるいは課題に対する研究成果が審査に合格すると修了となり修士という学位が授与される。

博士(博士後期)課程

修士課程を修了した人がさらに研究を行っていくために所属する課程。標準的な在学年数は3~4年。この課程では自分で独立して研究テーマを設定し研究することになる。博士論文が認められた上で試験に合格すること修了となりで博士という学位が授与される。

上に示した在学年数などはほんの一例で、医学部など一部の学部では学士課程が6年でその後直接博士後期課程に進学する場合もあり、大学院課程は大学によって異なる部分も多いです。

専門職学位課程

学士の称号を授与された後、高度な専門スキルを身につけるため専門職大学院という場所で学んだ人に与えられる学位。法科大学院や教職大学院などが該当する。

各大学の大学院と専門職大学院は似ているように見えますが、大学の大学院は主に研究者の育成、専門職大学院は高度なスキルを持つ専門の職業人の育成を目的としており内容はかなり異なります。

補足 学位に付記される名称について

上には学士、修士、博士などの一般名について述べましたが、実際には大学の学部、学科ごとに「学士(工学)」のように専攻分野を付記されたものが授与されます。現在、学位に付記する名称が極端に多様化しているので、大学でどの分野の学位が取れるのかを調べる際は注意が必要です。また、専門職大学院では法科大学院、教職大学院の学位を「法務博士」、「教職修士」と呼び、それ以外は「修士」という名称になります。

進学費用・学費について

入学金(円)学士授業料(※1)修士入学金修士授業料博士入学金博士授業料
国立大学282,000535,800282,000535,800282,000535,800
私立大学(※2)248,813911,716206,203766,889196,972603,496
入学金授業料
国立専門職大学院282,000535,800
私立専門職大学院192,0981,083,048
※1 授業料は1年あたりの金額
※2 表の額は参考。私立大学は大学ごとに学費が大きく異なる

表の通り大学に長く在籍するとなると非常にお金がかかることになりますが、現在は奨学金や授業料減免といったさまざまな就学支援が行われており、必ずしも表のような金額を払わなければならないというわけではありません。こちらの記事では、大学無償化と過去にあしながへ寄せられた質問がまとまっています!まだご覧になっていない方はぜひお読みください。

大学を卒業してから

上に示したのはあしながBASEの「進学について」というページのグラフです。現在の日本では高卒と大卒の生涯獲得賃金には6000万円ほどの違いがあります。もちろんすべての人がこのグラフに当てはまるわけではありませんが、将来的にこれだけの違いが生じうるということは頭に入れておきましょう。

また、大学を卒業すると多くの人はどこかしらの企業に就職することになるかと思います。その際に企業から要求されているからなどの理由でさまざまな資格を取ろうとする人は少なくないですが、資格取得の際に様々な条件が課せられる場合があります。特に国家試験は受験要件として実務経験や一定の学位、実績が求められることも少なくありません。また、受験に条件が無くても特定の学部を卒業していたり学位を取得していることで多段階試験の一部が免除されるといった資格も多いです。将来的な職業選択の幅を広げるという点でも学位があるとなにかと有利です。

終わりに

今回は大学に進学するとどのような進路になるのかということをざっくり解説しました。しかし、これは大学の学習という一側面であり学生生活のほんの一端に過ぎません。大学でできることはたくさんあります。以下のページに大学でできる主な課外活動がまとまっていますのでよろしければこちらもご覧ください。

参考ページ

この記事を書いた大奨生

ひらっち
大学二年、現在茨城県在住。ずっと行きたいと思っていた工学部にあしなが奨学金を借りて通っています。コロナ禍であっても少しでもやりがいのあることが出来ればと思いあしなが学生募金事務局に加入し、活動しています

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