【報告】9/25 「留学制度~高校トビタテ × JICAインターン 短期編~」

プログラム報告

9月の海外特集最後を飾るのは「留学制度は、「あしなが・短期」だけじゃない! ~高校トビタテ × JICAインターン 短期編~」です!あしなが育英会の海外研修制度以外を利用し、海外留学やインターンを経験した、バイタリティ溢れる奨学生2人をご紹介します。


◇◇◇

高校トビタテ生〈かりん〉の場合

かりん(大坂出身)はあしながの高奨生を経て、今年大学1年生になったばかり。実は彼女、高校3年生の時に、文科省主催の「トビタテ!留学JAPANの高校生コースを利用し、単独、フィリピンに渡った経験があります。

きっかけは、中学3年生の時に訪れたフィリピンでのごみ山問題。この問題は、かつて「スモーキーマウンテン」という言葉で、日本でも問題視されていましたね。

彼女は、そのごみ山の傍らで暮らす同年代の子どもたちの進学率や中退率がどれほどなのかもっと知りたい!と思い、大学受験を終えた高校3年の冬にフィリピンへと向かいました。

トビタテ留学の様子
「勉強はしたいけど金銭的に厳しい状況は自分たちと似ていた」と話すかりん

現地では、ボランティア活動の他、16歳~19歳の若者を対象にした就学状況を調査する活動を行ってきました。そこで見えてきた実情は、家族を養うために進学をあきらめたり、性教育が充分でない環境での妊娠・出産による中退、宗教的な問題など、日本とはまた異なる理由で勉強を諦めている若者の現状でした。

動画ではさらに具体的な活動内容や、渡航にかかった費用、活動を通して感じた率直な意見が話されています。

トビタテ!留学JAPANは、行きたい国や活動場所、期間、活動内容を自分自身で計画するため、大変な部分もありますが、その分、自分の力で自身の世界を広げる充実感があるようですね。気になる人は、動画に加え、「トビタテ!留学JAPAN 高校生」で検索してみてください!


◇◇◇


JICAインターン〈ソフィー〉の場合

ソフィー(京都出身・大学4年生)はアフリカ・タンザニアにてJICAインターンを5か月経験してきました。

彼女がアフリカに興味をもったきっかけは、同じく大奨生だった姉が、あしなが育英会の長期研修でウガンダに行ったから。身近な存在が遠いアフリカの地で成長してきた姿を見て、全く興味のない、むしろネガティブなイメージのあるアフリカに次第に興味がわいてきたんだそうです。

大学入学後、あしなが育英会を通じてJICA*のインターンシップに応募し、見事タンザニアでの5か月のインターンシップを勝ち取ります。現地では、青年海外協力隊の受け入れ業務や、現地企業でのインターン、稲作普及のプロジェクト視察など精力的に活動してきました。

*JICA…独立行政法人国際協力機構。開発途上国への国際協力を行う機関で、技術や資金提供を通して約150か国に協力している。取り組みの一つ、青年海外協力隊が有名。


タンザニアの干し芋をつくる会社にて
干し芋企業では、同僚は全員タンザニアの人々

様々な業務を通じて、海外を舞台に活躍する人材として必要とされるスキルの他、アフリカにボランティアといった「支援」という形だけではなく、「ビジネス」として関わる可能性もあると知れたことは大きな学びになったとのことです。

動画の締めくくりに、ソフィーが高校生の皆さんに向けた力強いメッセージの一つが、「自分の心に正直に生きよう」


彼女自身、母子家庭で育ち金銭的に厳しい経験もしています。そんな中でも、自分の人生は一度きりで後悔したくない、と考えるようになったことで、今回のインターンにもチャレンジすることができたそうです。

やりたいことを叶える上でのコツも、具体的に紹介してありますので、気になる方はぜひソフィー先輩の動画をチェックしてみてください!


◆◆◆


先週よりお送りしている約15分ほどの動画、お楽しみいただけましたか?まだ17日公開のアフリカ奨学生の回、観てない!という方は、通学や勉強の合間にぜひご覧ください!



#ashinagabase