こんにちは!約1か月にわたって大学へ進学したら課外活動をすべし!ということでさまざまな課外活動を紹介してきました。今回は高奨生みなさんが大奨生になったときに参加できるあしなが学生募金について紹介していきます!
あしなが学生募金事務局とは
あしなが学生募金は49年の歴史を持つ遺児支援の募金運動です。毎年春と秋に4日間、全国200か所で実施し、毎回のべ1万人のボランティアスタッフの方々に支えられながら、年間約2億5千万円のご寄付をいただいております。交通遺児支援から始まったこの運動は、時代と共に支援の輪を災害遺児、病気遺児、自死遺児、親が障がいを持つ子どもたちへと広げ、今秋からはアフリカのサブサハラ49か国の遺児たちも支援いたします。“あしなが運動”を支える「ボランティアスタッフ」の情熱と行動でこの49年間でおよそ遺児約11万人の進学を支援し続けてきました。
主な活動内容
街頭募金に関わる準備・当日運営
あしなが学生募金の事務所で、募金箱や街頭で使用する横断幕・のぼり・たすきの準備などを行います。募金当日の運営に加えて、活動後には街頭募金をお手伝い頂いたボランティアさんへの感謝状を送ったり、ボランティア証明書の発行、募金額の集計作業を行います。
役割ごとの日常活動
年に2度行われる街頭募金の期間に限らず、普段から街頭募金に向けた活動を行っています。全国各地に200名ほどの局員がおり、ユニットと呼ばれる部署ごと(人材、広報、戦略、総務など)で活動しています。
イベントへの参加
高奨生のみなさんも一度は聞いたことある(もしくは参加したことがある)であろう、毎年夏に開催される「つどい」(=サマーキャンプ)の学生スタッフを務めます。つどいでは主に、ゲームやプログラムを通して、普段の生活ではなかなか話せないことや将来についてみんなで考えていきます。そこには、お世話係としてシニアやリーダーと呼ばれる大学生が各班に3~4人ほどいて高校生と一緒に行動し、身近なロールモデルになっています。
この他にも、局員のための合宿や海外研修プログラムなど様々なイベントや行事、プログラムへの参加の機会があります。
非日常は突然やってきた。2020年全ての街頭募金が中止に
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年に予定されていた学生募金はすべて中止となってしまいました。さらに、学生募金のみならず「つどい」や合宿など、いままでの活動に大きな影響が出てしまいました。そこで、ここからはこれまで通りの活動ができない中で、2020年の学生募金事務局がどのような取り組みをしているのかをご紹介します!
コロナ禍でのあしなが学生募金
毎年、街頭募金で毎年春と秋の4日間、全国約200か所で実施している街頭募金は、毎回のべ1万人のボランティアスタッフが参加する国内最大規模の募金活動で、年間約2億5千万円のご寄付が寄せられます。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、街頭募金活動ができない状態(2020年春と秋の街頭募金の中止)が続いています。そんな中でも、オンライン上での募金運動を展開するために、クラウドファンディング(インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達すること)や、SNSを中心とした発信活動、メディア掲載などを通して活動を続けています。
Ashinaga Global 100 Challenge
街頭で伝えられなかった学生たちの想いを、ネット上で届けたい。
今年2月26日、一般財団法人あしなが育英会とあしなが学生募金事務局は、新型コロナウイルスへの感染リスクを考慮し、50年の歴史で初めて「あしなが学生募金」の全面中止を決定することになりました。その代わりにクラウドファンディング(「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」こと)を行っています。あしなが育英会が推進する世界規模でのファンドレイジングキャンペーン「Ashinaga Global 100 Challenge」の一環として実施されるこの取り組みで、全国の学生たちのページ掲載しています。
あしなが学生募金事務局NOTE
あしなが学生募金の事務局員が街頭募金活動を通して感じた人のやさしさや温かさをエピソードで紹介したり、局員(大奨生)のお父さん、お母さんからの子育てアドバイスを掲載しています。街頭に立てない分様々な形で遺児をとりまく問題を皆様に届け、一人でも多くの親を亡くした子どもや親が障がいを持っている家庭の子どもたちが進学できることを目指して発信しています。
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記者会見をはじめとしたメディア掲載
あしなが育英会とあしなが学生募金が行う記者発表での発信活動も行っています。例えば、2020年11月30日(月)に行われた記者発表では全国主要都市の県庁記者クラブ等でも調査結果を発表しました。そのため、各地域ごとでさまざまなメディアに取り上げられています。
【11/30記者発表】コロナ禍で困窮する全奨学生7,612人に〈年越し緊急支援金〉を給付
コロナ影響、奨学生の親「収入減」 「契約更新されず不安」 あしなが育英会、募金協力呼びかけ /宮城 – 毎日新聞
このほかにも、東京新聞 TOKYO Web、沖縄タイムス、秋田魁新報電子版などで掲載されています。
局長から高奨生へメッセージ
みなさんこんにちは。あしなが学生募金事務局で局長を務めています岡本蓮です。
あしなが学生募金では、みなさんの先輩である多くの大学生たちが後輩遺児たちのために募金活動をしています。私もその一人です。さらに、この活動には大きな可能性があります。活動を通して自分自身を成長させることができ、たくさんの仲間を作ることができます。遺児たちの現状に向き合うことで今社会を取り巻く課題にも目を向けることができます。これからの人生にとってこの経験は必ず皆さんのプラスになります。
私たちと一緒に活動出来る時を楽しみにしています!
おわりに
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、多くの人が打撃を受けました。高奨生のみなさんの中にも、学校が休校になったり、分散登校であったり、オンライン授業などで2020年上半期を過ごした方が大勢いらっしゃるでしょう。大奨生のセンパイたちも、学校生活に影響が出たり、あしなが学生募金は中止となってしまいました。しかしながら、オンラインでできる活動に取り組んだり、この状況だからこそ、普段していることができない今、自分に出来ることに挑戦するという姿勢が大事です。みなさんも、進学した際にはあしなが学生募金事務局の局員となって、遺児をとりまく問題を社会に発信し、一人でも多くの親を亡くした子どもや親が障がいを持っている家庭の子どもたちが進学できることを目指して活動してみませんか?