こんにちは!京都産業大学 経営学部会計ファイナンス学科4年の谷口綾音です。私は大学2年の時に理系から文系の学部へと転部をしました。この記事ではその進路変更について、前編と後編に分けて紹介します。大学生活は入試だけで全ての進路が決まるわけではありません。高校奨学生のみなさんには、入学後でも進路を変えることができるこの制度を知ってもらい、進学した時に選択肢の一つとして覚えておいてほしいです。今日は前編の「転部について」と「転部をしたきっかけ」をお話しします!
入学後でも学部を変更できる裏技「転部」
転部とは
「転部」とは同じ大学内で学部を変えられる、進路変更の一つです。私は大学2年生の時に転部制度を使って理系から文系に学部を変更しました。転部の他にも今いる学部内の学科を変えられる「転科」もあります。
つまり、大学に進学してから学びたいことが変わった場合などは進路を変えることが可能です。しかし、学校によってはそのような制度がないところもあるため、事前に学校のHPを参照したり、問い合わせをする必要があります。
転部の手続き(申込、選考、費用など)
私の大学では、大学2年生か大学3年生になる時に進路変更ができます。そのため、進路変更したい年度前の1月ごろに申し込みをする必要がありました。私は各学部の事務室に進路変更に関する説明や条件を聞き、今後学びたいことを明確にしてから進路変更の決断をしました!
選考の流れは、書類選考(転部の理由等)と筆記(英和、論文)と面接がありました。私の場合、どれも過去問があったため、過去問を参考に対策していました。
費用に関しては、転部の手続きの費用はありませんでしたが、学部によって学費が違いますので、転部先の学費に変更になります。
私が転部をしたきっかけ
泣きながら事務室へ向かう大学1年
まず初めに私が転部しようと思ったきっかけは、ある先生の言葉でした。その先生に「あなたはなぜ理学部にいるの?」と聞かれ、何も答えられませんでした。高校生の時は、数学の先生になりたいと思い理学部に入学しましたが、いざ勉強してみると大学の専門的な数学の学びが私には難しいと感じ、教職を学んでいるうちに私は先生に向いていないと思いました。
それから次第に理学部にいる意味が分からなくなり、大学生なのにちっとも勉強が楽しくありませんでした。そこで、大学1年の夏に泣きながら事務室に「学部を変えたいです。」と言いに行ったのが進路変更への道の始まりでした。
本気で学びたいことを見つける
大学1年生の時に「学部を変えたい。」と思ったものの、その時の私は何を学びたいのか全くわかりませんでした。もしかしたら理系のままの方が将来的に有望かもしれないと思っている自分もいました。しかし、大学の本業である「学業」がちっとも楽しくないのは、私にとって物凄いストレスでした。転部の申請締め切りはまだ先だったので、それまでいろんな経験をして、学びたいことを見つけることにしました。
そこで私は学園祭実行委員会とあしなが学生事務局に所属して活動しました。その二つの活動を通して私が1番に感じたことは、「経営学と会計学の勉強をしたい!」ということです。学園祭実行委員会で模擬店の運営をした時に、物やサービスを売り買いする楽しさを学んで「経営学」に興味を持ち、あしながの活動でお金に困っている方々をサポートしたい想いが芽生えたことから、「会計学」を学びたいと思いました。
そこで私が転部先に選んだ学部が、「経営学部会計ファイナンス学科」です。そして1月に新たな進路として転部を決意し、無事大学2年生から「経営学部会計ファイナンス学科」として新たな学部での大学生活が始まりました。
ぶっちゃけ親の反応は?
「転部をしたい!」と親に話した時、最初は反対されてしまいました。親は、「せっかく理系として入学したのに、文系に変えるのはもったいないよ。しかも文系にいってもうまく行くとは限らないから、理系のままでいいんじゃない?」と言われました。もちろんその通りです。学部を変更したとしても、文系として最後までやりきれる確証はありませんでしたし、様々なリスクを背負ってまで転部をする必要があるのかという葛藤はたくさんしました。
しかし、大学生の本業である「学業」にストレスを感じながら過ごすのも違うし、何より自分の学びたいことを学んでこそ大学生活が充実できることを親にたくさん相談したら、親も「転部していいよ。自分のやりたいことをやり!」と言ってくれました。そして大学2年に転部をした結果、その1年後には学業が遅れているのにもかかわらず学業成績優秀者に選出され、「ここで学びたい!」という気持ちに勝るものはないと実感できました。
次回は転部のデメリットやメリット、転部してどうだったかをお伝えします☺️